震度0 #
面白かったので、たくさん書くぞ
巨大組織内での綱引き。ある程度以上の組織ではどこでも聞く話だとは思うが、舞台は警察。この人の小説はこういう話が多いが、本作は綱引き度最強
阪神大震災が起こった日に、とある県警を襲った激震
「組織を守る」というのは大義名分なのか
自分が泥をかぶることで組織を守るのか
悪をも辞さない者でないと、巨大組織は守れないのか
組織を正しい方向に導く力を得るためには、間違った行動も正統化(される|できる)のか
色々な思いはあるが「震度 0」ってのは、うまいこと言うなぁ、さすが小説家だなぁ、と思った
組織を運営していくって難しいね
難しく考えずにシンプルに考えれば絶対そうはならないような事が、ソシキ論の前ではなんだか変なことになったり、ならなかったり
というようなことをたくさん考えさせられた。結論は
組織の中にいるのは人間なんだから、人として正しいことをすればいいと思うよ