なぜ LilyPond なのか #
LilyPond とは? #
LilyPond は GPL ライセンスで配布されている楽譜作成ソフトです
- Windows 版、MacOS X 版、Linux 版、FreeBSD 版など色々なプラットフォーム用のパッケージが用意されています
- 使い方は「TeX」のような感じです
- 理工系の学生さんなら、TeX は使ってるかもしれませんね
- そうでない方は、HTML とか JavaScript みたいなものと思ってください
- プログラムみたいなテキストファイルを作って、それから PDF ファイルや MIDI ファイルを生成します
なぜ LilyPond なのか #
私の「パソコンで楽譜作る歴」はそれなりに長く、MS-DOS 3.x の頃からあーでもない、こーでもないとやって、結果手書きに戻るようなことを繰り返してきました
最近は「Power Tab Editor 」形式の TAB 譜 (.ptb) が配布されていることが多いため、それらのファイルを扱える「TuxGuitar 」や「Tablatures 」というソフト1を使ってきましたが、いかんせん、印刷した楽譜が汚い。。。
LilyPond は前述したソフトのように GUI で採譜できませんし、TAB 譜作成専用ソフトではないので、特別使い易いわけでもありません。しかし、印刷した楽譜の美しさは素晴らしいと思います。楽譜がきれいだと、練習にも気合が入りますよね?
そう、LilyPond は 「とても美しい譜面を作ることができるソフトウェア」 です
サンプル #
どのくらい美しいかというと、実際に見ていただくのが早いでしょう。Tablatures と LilyPond で作成した楽譜の PDF を1 つづつ載せておきますので、比べてみてください。譜面がきれいだと、なんだか素晴らしいアレンジに見えてきたりしませんか? わはは
Tablatures で作成した楽譜 | LilyPond で作成した楽譜 |
---|---|
「君をのせて」 | 「Butterfly」 |
LilyPond でできること、できないこと #
LilyPond は非常に多機能なソフトです。特に、楽譜を「書く」機能はものすごく豊富なので、それ専用の機能が用意されていなくても、工夫すれば書けてしまったり、自分で機能拡張できたりします
ですが、私も含め、大多数の人はそこまで凝った使い方はしないはずですので「工夫すればできる」よりも「工夫しないとできない」という気持ちになることの方が多いと思います
なので、後でがっかりしないように、最初に簡単に LilyPond でできること、できないことを確認するのがいいですね
前述した「TuxGuitar」というソフトは「エクスポート」で LilyPond 形式を選択できます
- TuXGuitar をインストールする
- LilyPond をインストールする
- 手持ちの .ptb ファイルを TuxGuitar で開いて、LilyPond 形式で出力する
- LilyPond で、出力したファイルを PDF 化してみる
- 美しさに酔いしれる
- 元の譜面との違いを探す
元の .ptb ファイルと比べると、再現できていない部分があると思います
LilyPond で工夫する必要がある部分ですが、「これで十分だよ!」って人もいると思いますので、その人はこっから先はあんまし読まなくていいです。わはは
-
MacOS X 使ってるので ↩︎