傲慢に自己矛盾を語ろう

傲慢に自己矛盾を語ろう #

Key:C

紙屋町の交差点 住専反対さけぶ学生が
声をからして 気分を出して 盛り上がる
俺達学生にとってその金額がどんなに大切なものか
お役人サンわかっちゃいないってね

ところがどっこいおいらも
お前らの気持ちなんか
これっぽっちも それっぽっちもわかりゃしねえ

 親のスネかじって 遊び暮らしてたあの頃の
 ずっと甘えてたオレの姿とだぶって 吐き気がするぜ

紙屋町の交差点 住専反対さけぶ学生に
ハゲたおやじが 物知り顔で 問いかける
お前ら学生がいつもノンキに遊んでいられるのは
いったい誰のおかげだと思っているのかねってさ

オッサン悪いがあんたが
彼らを育てたわけじゃなし
そもそも何の演説かなんかわかっちゃないんだろ?

 親のスネかじって 遊んでるやつばかりじゃないさ
 今も甘えてるオレに比べればずっと立派なもんだぜ

深夜テレビの座談会 同和問題語る大人達
ツバをとばして オデコ光らせ 盛り上がる
そもそも差別部落というものは昔のウンタラ ナンタラ カンタラ
俺達庶民もわかる言葉で しゃべっておくれ

差別地域のド真ん中
ちっちゃな頃から暮らしてた
子供心に感じた怒りを少し思い出す

 俺はもっとできるはず あいつよりはマシなはず
 上を見ればキリがない 下がいなけりゃ作りゃいい
 そんなことはいけんのよ じゃって先生が言ったけえ
 ワイドショーがこう言った だからあいつはこんな奴
 新聞にこう書いてある 確かにそれは正しいだろう
 だけどちょっと考えて ほんの少し考えて
 自分なりのフィルターを ちょっと通すだけでいい
 頼むからみんな 自分の言葉で しゃべっておくれ

俺はひねくれた奴だけど 強気のフリで弱い奴だけど
金にだらしのない奴だけど 時間にルーズな奴だけど
こんな俺を受け入れてくれる そんなみんなに
ほんの少しだけ 俺の本音を
傲慢に 真剣に 聞かせてみたい

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