電話 別れうた #
Key:Dm
煙草の灰が落ちるのも 気づかず俺は受話器握り締めて
君の最後の我侭を 聞き漏らさないよう息を潜めた
いいさ 誰が悪いわけでもないさ 強いて言えば長過ぎた
一緒に暮らした月日と 離ればなれの距離が悪いのかな
二人抱き合ったこの部屋で 一人で暮らすのはつらいから
明日君に何も告げずに この部屋を出る
電話のむこう いつも泣いていたね「どうして逢えないの」って
思えば二人かわいがった仔猫が いなくなったのはこんな雨の日
いつも二人言いたいことを言いあってた ケンカするほど仲がいいって
だけどほんとに大切なことを 君はいつも心にとじこめてた
なぜか涙もこぼれない いつのまにか醒めていた心
心残りがあるとすれば それはおそらく
突然の別れを明日は 忘れて暮らしていく二人
何ごともなかったように 兄貴のようにふるまっている 自分自身